朝ぼらけジジイの寝言つれづれに

夜中に目が覚めて、色々考えることがあります。それを文章にしてみました。

稀勢の里 

 稀勢の里が引退しました。相撲界には「心・技・体」という言葉があるようですが、取り口を観ていて、心と技にいくらか劣るところがあったように感じました。

 観ていて、この人に千代の富士ほどの図太さがあればといつも感じていました。体の鍛錬も大変でしょうが、心の鍛錬はもっと難しいような気がします。もっと言えば、持って生まれたものかもしれません。

 一二月一五日朝日新聞朝刊のスポーツ欄に下記のような記事が載っていました。

 横綱・初代若乃花のエピソードです。

 「横綱は、土俵上でファンからしこ名を呼ばれた時に自らの限界が分かる。相撲が強い時は、しこ名の語尾が短い。最後の音が伸びてきた時は引退が近い」

 土俵上でこれほどの冷静さがあっての「土俵の鬼」だったのかもしれません。

 それにしても、年間六場所は厳しい。四場所くらいが適当かと思います。