朝ぼらけジジイの寝言つれづれに

夜中に目が覚めて、色々考えることがあります。それを文章にしてみました。

2019-01-01から1ヶ月間の記事一覧

「おかえり」「ただいま」どっちが先?

朝一仕事終えて帰宅。妻は「韓ドラ」に夢中で「おかえり」もない。そんなとき、こちらから「ただいま」と言えば妻も笑顔で振り返って「おかえり」と言ってくれるのは分かっているが、言わない。 なんか、「おかえり」を催促してるみたいと、ちょっとだけ自分…

私という人間

嘘をつく。でたらめを言う。悪ふざけもする。 だが何人かの友達はいる。だが信頼できる人間とは思われていない、と思う。たぶん当たっているだろう。 妻も子もいる。妻はフランス人だ。だから家では「ママン」と呼んでいる。 ママンが言った。 「おとーさん…

桃太郎伝説異聞 サルとキジとイヌのその後

テレビCMで桃太郎、金太郎、浦島太郎のトリオが大活躍中である。この中で金太郎だけが際立ったストーリー展開もなく、せいぜい相棒のクマと相撲とったりまたがって乗馬のまねごと程度のエピソードしかないのはなぜだろうと寝ぼけ頭で考えるのだが、その話は…

カレンダー

思わぬ突風が吹いた。「嵐」来年末で活動休止。ファンにとっては突風どころか晴天の霹靂だろう。傍目にはどんなに恵まれているように見えても、葛藤はあるんだよね。人間やからな。 初場所。玉鷲優勝。34歳2ヶ月。調べてみると、モンゴル出身では旭天鵬が…

玉手箱

大坂なおみ 全豪オープン優勝 おめでとう 4日に1度のサイクルで朝5時30分からの仕事をしている。そのため、前日の就寝前、枕元に目覚まし時計と電気スタンド用意している。歳のせいもあるが、もともと早起きは苦にならない。目覚まし時計は用心のためで…

ファーブル先生

「われわれはいわば、ひとつの社会のなかで次々に脱皮してゆく幼虫であり、醜いイモムシなのであって、ゆっくりと、実にゆっくりと、法が力に勝る世の中に向かって歩みを進めているのだ。こうした志高の変態は、いったいいつ完了するのであろうか。 われわれ…

ィンキンタムシの唄

ラップ調で なんかおかしか股間が痒いか パンツ下ろして股間ば覗きゃ アレレアレレと輪ゴムのごたる 赤か湿疹 インキンタムシ お初にお目にかかります おぬしゃこのオレ取り付きよった 噂にゃ聞いておったつばってん ばってん荒川肥後にわか お米ばあさんも…

ごまめの歯ぎしりからカゴメカゴメ

夜中の3時頃目が覚めてトイレに行った。あとなかなか寝付かれない。これはいつものことで心配しない。敷き布団と毛布の間に挟んでいる電気毛布の電源スイッチを入れる。目盛りはと、5くらいでいいかな。 ふと、「ごまめの歯ぎしり」という言葉が浮かんだ。ご…

将棋対局にみる潔さ

将棋のことは皆目分からないが、テレビで対局の結果など報じているのを観るのは好きだ。闘う相手が格下だろうが歳下だろうが、負けは負け、潔く「負けました」と頭を下げる。勝った方もそれに応じて頭を下げる。観ていて気持ちがいい。 ところがどうだろう。…

あおり運転について一言

ひとりの若者が、あおり運転の犠牲になりました。バイクで走行中のことです。 テレビで事の顛末を観ていて、これは明らかに殺人だと思いました。番組に見るいつもの顔ぶれの方々の議論は、「加害者に殺人の意図があったかどうか?」に焦点を合わせたものでし…

元に戻って

いやあどーも、映画のこと書き始めたら、文章が硬うなってしもうて、これじゃジジイの寝言やないなと反省しきり。ブログ初体験いうんで、ついつい構えてしもうたんでしょうな。ええ歳して。 ありがたいことにこんな文章でも延べ二二〇人のお人にアクセスして…

黒澤映画との出会い(4)

新開地本通りを海側(南)から山側(北)へ向かって歩きますと、大開通りと交差する信号に足を止められます。目の前、通りの左角に、この通りでは見ることのない立派な建物が見えます。「聚楽館」です。新開地唯一の洋画封切り館でした。誰かと話をしていて…

黒澤映画との出会い(3)

神戸に出てきて就いた最初の仕事が船内荷役だったことは前回のブログで書きましたが、その日の天気次第で仕事が中止になったり、また入港予定の船が遅れて仕事ができなくなったりというのもよくあって、そんなに珍しいことではありませんでした。 そんな時は…

黒澤映画との出会い(2)

記憶を頼りに思い出すまま指折り数えてみますと、神戸・新開地には、南から北への本通りを中心に一〇を超える映画館がありました。うち封切館は「神戸東宝」と「聚楽館」のふたつ、あとは二本立てとか三本立てで客を呼んでいました。 昭和三七年、住み込みで…

稀勢の里 

稀勢の里が引退しました。相撲界には「心・技・体」という言葉があるようですが、取り口を観ていて、心と技にいくらか劣るところがあったように感じました。 観ていて、この人に千代の富士ほどの図太さがあればといつも感じていました。体の鍛錬も大変でしょ…

黒澤映画との出会い(1)

調べてみますと、『七人の侍』の封切りは、昭和二九年四月二六日になっています。昨日のブログ「活動写真」でも書きましたが、当時私が住んでいた甲佐町には甲佐館、緑館というふたつの映画館がありました。 記憶をたどればこの映画を観たのは緑館だったよう…

活動写真

子供の頃、私の田舎では、まだ映画とは言わず、活動写真と言っていました。正確に言えば「カッドー」か「カッドーシャシン」となります。町には二つの映画館がありました。ひとつは私の住む町の名前のついた「甲佐館」、もうひとつは「緑館」という名前でし…

疑問に思うこと

「なぜ日本の総理大臣・首相は国民の直接投票で選ばれないのか?」。政治の仕組みについてほとんど知らない私の疑問です。各自治体の首長が直接投票で選ばれるのになぜ、というのが私の疑問の根底にあります。 そこで私は予備知識として、この疑問に対してい…

姓と名の呼び方

熊本の片田舎から神戸へ出てきたのは一七歳の時でした。当時のことを振り返ってみますと、「若い根っこの会」という組織がありました。入会者は、中卒や高卒で就職した地方出身者が主ではなかったかと思います。何がきっかけだったか思い出せませんが私も入…

続・大間のマグロ釣り

ほぼ半年間近づくことのなかった「川」の季節になります。泳ぐにはまだ早い、五月頃になると私は、竹の延べ竿を肩に「川通い」を始めます。今になって思えば、歩いて一〇分ほどのところにあった釣り場を、妙に遠く感じた記憶があります。学校が休みの日はま…

大間のマグロ釣り

昭和二〇年代から三〇年代半ばにかけて、中学校を卒業するまで、田舎で育った私の遊び場所と言えば山や川などの自然が相手でした。振り返れば昭和二二、三頃から始まったベビーブームで、近所には同じ年頃の子供たちがたくさんいました。遊び相手には事欠か…

人とAI

自分はもともと、楽天的な性格だとと思っています。もちろん、何事につけてもそうだというわけではありません。何か考え事をするとき、その対象を単純化・極端化する癖が私にはあります。そのほうが分かりやすいからです。結論が出るのが速いし、それで一応…

蜘蛛の糸

ベランダ側の窓越しに山の連なりが見えます。六甲連山の一部分です。霞んで見えるのは雪か雨か、気象予報通り今朝は冷え込んでいます。霞が霽れて、山はうっすらと雪化粧です。山の中腹まで浸食する住宅群は朝日を受けて、白く反射しています。 随分以前のこ…

「品格ブーム」再び

ほぼ一年ほど前からのことですが、「品格」という言葉が私の頭の中に居座っています。政治家や高級官僚、一流企業に大学、大学病院などの不祥事に加えて、各テレビ局が競って取り上げたスポーツ界のパワハラ問題などが原因です。 以前にも「品格ブーム」があ…

さくら

寅さんの妹の名前は「さくら」です。なぜ「さくら」なのか、その答えがふと頭に浮かびました。思い当たったのが寅さんの商売、露天商です。渥美清の歯切れのいい台詞回しが今も耳に残っています。啖呵売というんやそうです。 このような、特殊といってもいい…

自分の番

祖父が死に、祖母が死に、ちちははが死んで自分の番が来ました。私は5人兄弟(妹ひとり含む)の長男ですからそう考えたわけです。自分の歳(もうすぐ74歳)のことを思うと、自分の「死」についてあれこれ考えるのは当然のことと思っています。といって、遺言…

私の夢

「夢は見るものじゃない、叶えるもの」と言います。その通り、一言もありません。とはいっても、「見る」から「叶える」にはそれ相当の距離があり生半可な決意では到達できません。 私にも「夢」あります。私の小学生時代、といえば校舎は木造が普通でした。…

想像力

「いま仮に、コップ一杯の水の分子にすべて目印をつけることができたとします。次にこのコップの中の水を海に注ぎ、海を十分にかきまわして、この目印のついた分子が七つの海にくまなく一様にゆきわたるようにしたとします」。さてどこかの海辺で再度コップ…

今年の目標

図書館で借り受け、読み始めた『ファーブル昆虫記』(奥本大三郎訳)が残り4冊になりました。全部で20冊。読み始めたのが2015年11月4日でした。読む前はこんなに沢山あるとは知らず、気持ちが少しひるんだのを憶えています。それでもいつかは読んでみたいと…

並ぶ

近くにアップルパイで有名な店ができました。そこで食べることも持ち帰ることもできます。だいたいいつも、食べる客より持ち帰るお客さんのほうが多く、オープン以来店の前にガードマンがひとり立っていて、いつも購入者の列ができています。今日店の前を通…