今日の『徹子の部屋』
ゲスト。山田洋次(88歳とのこと)
『男はつらいよ』第一作より。
「おに、いちゃん?」
「そうよ、おにいちゃんよ。さくら、苦労かけたなあ」
いやいやいや、さくらが『おに、いちゃん』に苦労かけられるのはこれからが本番である。それに、それを言うたらおいちゃん、おばちゃんが気ィ悪するやろ。大事に育てたのに。
映画『男はつらいよ』。第一作を封切ってから50年だそうである。作品は49作を重ね、寅さんが健在であればまだまだ続いたのかも知れない。が、そうもいかなくなってしまった。映画になるまえ、テレビでの寅さんは、沖縄だったか奄美だったか、ハブに噛まれてジ・エンドとなった。
50年、50作。『男はつらいよ・お帰り、寅さん』である。
倍賞千恵子についてもひとこと。
『下町の太陽』もよかったが、長崎から北海道へ移住する映画『家族』が忘れがたい。
黒澤明は『赤ひげ』で山崎努の相手役に桑野みゆきを起用したが、倍賞千恵子でもよかったのではないか。