朝ぼらけジジイの寝言つれづれに

夜中に目が覚めて、色々考えることがあります。それを文章にしてみました。

ギックリ腰になる

「ママン、助けてくれー!」

「どないしたん?」

「ギックリ腰んなった」

「無理するからや」

「無理したつもりはないんやけどな」

「歳のことも考えな。いつまでも若い思てたら、あかんで」

「ちょ、ちょっと待って、トイレ」

「ハハハ、座頭市みたいやな」

「笑いごとやないで、イテテテ」

「大丈夫か?」

「大丈夫なわけないやろ。いっぺんに汗かくわ」

「手ェ引いたろか?」

「お里沢一やな」

「なにそれ?」

「いやいや、知らいでもええねん」

「ゆっくり行きや」

「壁伝いに行くわ」

「おとーさん」

「なに?」

「なにそれ、スパイダーマンか? あかん。笑うの、ガマンでけんわ」