朝ぼらけジジイの寝言つれづれに

夜中に目が覚めて、色々考えることがあります。それを文章にしてみました。

拝啓 安倍晋三総理大臣様

 漏れ聞きますところによりますと、来年の春、安倍晋三総理大臣様肝いりの花見の宴をお開きになるやとのこと、まことにもっておめでたいこととお慶びもうしあげます。

 わたくしども夫婦結婚以来50年の歳月を数えますが、まだ1度も花見の経験がございません。それでも妻は愚痴ひとつこぼさず、いつもおだやかに過ごしております。

 漏れ聞きますところによりますと、安倍晋三総理大臣様肝いりの花見の宴の予算は5200万円とのこと、さぞかしにぎやかで楽しい宴になるだろうと、わたくしどもふたりともにお招きに与ったわけではございませんが、心持ちだけはお招き戴いたものと勝手に決めて、ふたりとも1日千秋の思いで、指折り数えております。

 来年のことを言うと鬼が笑うと申しますが、妻とふたり、笑われてもいいと思って心待ちに指を折っております。

 つきましてはお願いがございます。以上、書いて参りました文章文面からは1段と品格が落ちますのはご寛恕戴きまして、お聞き届けのほど宜しくお願い申し上げます。

 先刻お話し申しました通り、結婚以来1度たりとも妻を花見に連れて行ったことがございません。そこで、まことに身勝手なお願いでございますが、ご予算5200万円の万分の1、5200円で結構でございます、わたくしども夫婦の初めての花見代としてお恵み戴けましたらこれ以上の喜びはございません。

 ここだけの話でございますが、老いて耄碌したとはいえ、わたくしども夫婦には2票の権利がございます。重ねて申しますが、ここだけの話でございます。 

「う~ん、5200円はなあ・・・ちょっと」ということでしたら、その半分の2600円で結構でございます。お花見弁当の予算を、デパートからスーパーへと変えればなどと、計算してしております。何卒、宜しくお願い申し上げます。敬具