朝ぼらけジジイの寝言つれづれに

夜中に目が覚めて、色々考えることがあります。それを文章にしてみました。

ドリームジャンボ

「夢見てな」

「どんなん?」

「当たったんや」

「宝くじ?」

「そう」

「なんぼ?」

「おれが当たった言うたら、わかるやろ?」

「3億?」

「8億。前後賞こみでやで」

「すごいやん」

「持って帰ってな」

「重かったやろ?」

「そこはないねん」

「どないしたん?」

「ふとんの下に敷いてな」

「夢かのうたやないの」

「そう。前から言うてたからな」

「ええ夢やんか」

「夢から覚めてな。めくったんや」

「なかったやろ」

「あったんや」

「あったん」

「あったあった。夢やなかったんや」

「へ~え、そんなことってあるんや。けど、夢なんやろ」

「そうや。おれもないやろなあ思うてめくったんやけど、あったんや。たいがいないもんやろ」

「夢なんやろ?」

「そうや」

「で、どないなったん?」

「ふとんそのままや」

「敷きっぱなし?」

「そう」

「めくって見たら?」

「こわい」

「夢なんやろ」

「そうや」