朝ぼらけジジイの寝言つれづれに

夜中に目が覚めて、色々考えることがあります。それを文章にしてみました。

イチロー引退

「引退、やな」

「引退て? だれ?」

イチロー

「引退すんの? イチロー?」

「そう」

「どうすんの?」

「どうすんのて?」

「野球やめるんやろ?」

「いや、やめるいうても、現役を引退する、いう意味やで」

「現役引退か」

「そう、現役引退。あとコーチをやって、そのあと監督やるんか、野球とは縁切ってまったく別なことやるんか、そらイチローかて、まだ考えてないかもわからんな」

「けど、なーんもせんでも食うには困らんやろ」

「うーん、どやろな。ゼイタクしたらわからんで」

「食べるもんやったら知れてるやろ」

「食べるもんだけやったらな」

 

「記者会見では『後悔のあろうはずがない』言うてたな」

「言うてみたいな」

「死ぬ間際にこれ言うたら、笑われるやろな」

「だれが言うの? おとーさんが?」

「そや。言うたろか? 笑かすために」

「ジョークにもならんわ」

「失笑やな」

「失笑失笑」