朝ぼらけジジイの寝言つれづれに

夜中に目が覚めて、色々考えることがあります。それを文章にしてみました。

花見

「行くやろ?」

「どこ?」

「花見」

「行こか?」

「夙川でもええけど、近くでええやろ?」

「ええよ」

「オリジンでおにぎり買うて、弁当でもええけど、あそこのおにぎりおいしいて聞いてるんで、ママンはなんにする?」

「なんでもええけど、見てからにするわ」

「どこ行こ?」

「去年行ったとこでええやろ?」

「そうしよか」

「両度町の公園やで?」

「そやったな。紙コップあったかな?」

「なにすんの?」

「魔法瓶にお茶いれても、まずなるやろ」

「どうすんの?」

「お湯入れて行こ。ダイコクで買うたパックのお茶があったやろ。あれひとつ持っていったらええやん」

「そうしよか」

「そうしよそうしよ。今日は木曜やから人もそう多うないで」

「日傘持って行ったほうがええかな?」

「そやな。今日は雨は心配ないわ」

「昨日まで寒かったけど、今日は温なる言うてたな」

「18度くらいまで上がるらしいで」

「おとーさん、帽子かぶって行きや。何時ごろ出る?」

「11時過ぎでええやろ」

「その前にコープ行ってくるわ」

「なに買うの?」

「晩のおかず」

「晩のおかずて、冷蔵庫にあるやろ。昨日昼のお好み焼きと、おとといのカレイの煮物がまだ残ってるやろ?」

「あれでええか?」

「ええよ、夜はそれにしよ」

「ええんやったら、ええよ」