朝ぼらけジジイの寝言つれづれに

夜中に目が覚めて、色々考えることがあります。それを文章にしてみました。

メシがうまい!

「メシがうまい! ママンが作る料理サイコーやな」

「うまいこと言うて、なにも出えへんで。家やからええけどヒンがないよ。『ご飯がおいしい』言わんと」

「若いときャ、クルマがガソリン補給するみたいに仕事するためにエネルギー補給するっちゅう意味の方が大きかったように思うけど、歳とってみて三度三度、食べ終わってからすぐに、『昼はなんがええやろ?』『夜はあれやな』思うなんて、考えもせなんだな」

「ええやないの。健康な証拠やろ。病気なんかしてごらん」

「そやな。病気なんかして食べられへんなんてことになったら、もう絶望やで、いやしいからなおれ」

「ほんまにヒンがないなおとーさんは」

「考えると、若いころはいろんな欲があって食欲ちゅうんはその欲を補完するちゅう意味のほうが強かったと思うんやけど、その欲が一個一個のうなって、俄然食欲にスポットライトが当たったちゅうわけやろか」

「食べてる最中に、そんなこと考えて食べてんのかいな。胃ィ悪すんで」

「どうもな、クセついてもうたんや。ブログするようになって」

「辞めてまい!」

「辞められへん、記録更新中」

「もう一杯ご飯、食べるか?」

「もうええわ。もうたくさん」

「ハハハ、たくさんか」