運転免許証返納の解決法
「事故が多いなあ、年寄りの事故」
「ほんまやねえ。もうそろそろ免許返したら。起こしてからでは遅いからね」
「まあなあ。返せるもんやったら返すんやけど、そうもいかん部分もあるからな」
「けど、事故起こしてからやったら遅いやろ?」
「そやねん。けど、自分は事故起こさへん、そう思てるからな」
「おとーさんも長いこと、運転免許のオカゲで生活させてもろたんで免許手放せん人の気持ちもわかるんやろけど、わたしなんか免許持ったことないんで、どうなん? なかなか手放せんもんなん?」
「そやなあ。ひとことで言やあ本人次第ということになるんやけど、気持ちがあっても無いと困るいう人もよーけいてはるやろからなあ」
「住んでる場所によっちゃどーしても必要ちゅうこともあるからな」
「そうやろうけど、それゆーてたら悲劇おさまらへん」
「まあ、というて全部が全部事故起こすわけやないからな」
「おとーさん自分が免許証持ってるから、やっぱり持ってる人の味方やねんな」
「そーいうわけでもないけど、けど、たしかにデータ的にはそーやろけど、若い人やったら事故起こさん、いうこともないわけやからな」
「煮えきらんなあ。おとーさん、ええ解決方法はないの?」
「あるよ。大概の問題はこれひとつで解決するんやけどな。けど、おれだけがわかってるんやない、だれかて、ママンにかて言うたら『当たり前や!』言うて怒るからおれも言われへんけど、みんなわかってるんや。けど、言われへん」
「そんなええ方法があんの? それやったら言うたらえーやん」
「言われへん、言うてるやろ」
「言われへん言われたらよけー訊きたい。『当たり前!』言わへんから教えて」
「しょがないな。約束やで」
「ゆびきりしてもえーよ」
「そこまでせんでもえーわ。言うで」
「言うて言うて」
「πΣ%&#$♭➗☩卍〒※→▽♂★♀」
「当たり前や!!」