いろいろお世話になります
「アカン! おれもクスリ2種類のまんとアカンよーになった」
「ハハハ、おとーさんなんかまだえーほうよ。わたしなんか3種類のんでるけどカラダに合わんから、ジンマシンでるんでかなわんわ」
「ほんまやなあ。合わんかったらかなんなあ」
「きのう目医者にも行ったやろ? 左目の充血のクスリ貰って来た?」
「診てもらったんやけどな。ないねんて、充血を治すクスリ。これまでどーり、白内障を遅らすクスリをのんで、のんでどーすんねん。さしてください、言うてた」
「のんだらアカンよ。ないの? ありそーやけどな」
「ないねんて。心配いらんて。1週間かとーかほどで自然によーなる、言うてた」
「ウンコ出た?」
「まだや。さっき出そうやったんでしばらく座ってたんやけど、ママンが来たやろ? 長いこと出てこんので心配したんや、言うて。あのときママンなんて言うたか憶えてるやろ?」
「なんか言うたかな?」
「それで出そうやったんが引っ込んでしもたんや」
「憶えてないわ」
「無責任やなあ。言うたろか。『おとーさん、どないしたん? ウンコ気張ったよーなカオして』そない言うたんやママンは」
「ごめんごめん。思い出したわ。変なこと言うたんやな、わたし」
「ウンコ気張ってるのに、ウンコ気張ったよーなカオしてはないやろ」
「ハハハ、そのままやから、思い出したらおかしいわ」
「そや、もう一回、行ってこー」
「行っといで。もう覗かんとくわ」
「頼むわ。なんかしら、若いときときと比べて出にくうなったな」
「しゃーない」
「しゃーないか」