愚か者、恥を知れ!
「おとーさん、ひとりで笑うて気色の悪い、なんかあったんかいな」
「もうむちゃくちゃやで。昨日ママンとホリエモンのハナシしたやろ」
「天に向かってツバを吐くなんて、おとーさん言うててな」
「そのことそのこと。またおなじよーなバカがどーどーと、まあバカやからしょーがない言やあしょーがないんやけど、ツバ吐きよった。まあ自分のカオにかかっても、気づかんよーなドアホやから言うても『?』てなもんやろけどな」
「おとーさん、えらいバカとかドアホとか言うてるけど、そんな汚い言い方、おとーさんのカオに似合わへんで。お公家さんみたいなカオして」
「わかってるんやけどな。あんまりノーテンキやからついついあのバカにつられてしもーてな」
「だれのことよ」
「ジミントーの、なんちゅう名前やったかいな。エート、三原じゅん子。まあこいつだけの責任やないけどな。上が上なら下も下、ちゅうこっちゃ」
「なに言うたん?」
「国会でヤトーに向こーて『愚か者、恥を知れ!』言うたんやて。愚か者やで、恥を知れやで。お前が、そのクチで。行って、両方のホッペタ引っ張って、『言うたんはこのクチか!』言いたいわ。これ、ニッポンのこれからを考えたらとても笑ろーておれる状況やないんやけど、つい思わず笑ろーてしまうな」
「なにを勘違いしてはるんやろ、ジュンコちゃん」
「勘違いやったらまだえーけど、ほんまにそー思てるんやったら、こんなんがタバんなって『コクミンの代表です』いうてえらそーなカオしてギジドーん中チョウリョウバッコしてるんやから、もーどないもこないも。ギネスどころか世界遺産クラスやな」
「おとーさん、えらい怒ってんねんな。怒ってもしゃーないやろ。選んだんはコクミンやから」
「ママン、コクミンて軽々しーに言うたらアカンで。国会偽員いうたかて、コクミン全員がよってたかってあのヒトがえー、このヒトがえーいうて選んだわけやないからな」
「そらそーやろけど。アカン! こーしちゃおれんわ」
「どないしたんや?」
「韓ドラ、始まってるやんか。おとーさんはもう」