EDIONにめんつゆをもらいに行く
「行く?」
「行く」
「行こか?」
「まだ早いよ」
「もう9時やで」
「10時からやから、半でええんと違う?」
「あかんあかん。200個限定やで」
「それだけあったら、大丈夫やろ」
「甘いな。チラシ見てないの。お得意様だけやないで。カードなくてももらえるんやで」
「そーなん?」
「そうよ。そやさかい9時には出らんと、間に合わんで」
「そしたら行こか」
「ほら。もう並んではるやろ。ウチワ持ってきて、正解やな」
「ほんまやな。何時?」
「9時15分。あと45分やけど、10分前くらいには通しよるからな」
「だんだんヒト増えてきたな」
「ほんまやね」
「どっちが多いんやろ」
「どっちがて?」
「男の人と女の人」
「男の人が多いみたいやね」
「ナナサンかロクヨンぐらいかな。『おとーちゃん、行っといで』言われて、来てはるんかな。しらんけど」
「そやろか。うんどーにもなるしな」
「そーそー。おれらももらうのが目的やないからな。うんどーがてら、もらおかーいうて来てるんやからな」
「ええねん。ミエ張らんでも」