あかんなあ、タイガース
「あかんなあ、タイガース。取られてるんは一点やからそのうち逆転するやろ思て、他の番組観てて、また観たら、もう一点取られてるやろ。こらあかん、あれ何回やったかいな、6回か、まだ二点や、なんとかなる思てチャンネル変えて、今度こそ逆転や思て、楽しみにチャンネル変えたら、6対0や。あのなあ、ホームグランドやで、甲子園どないすんの。お客さんどないすんの。自分の庭でやっててどないしたら負けるの。お客さんやないでDeNAは。喜ばしてどないすんの。余裕綽々やないか」
「おとーさん。なんやのん、野球やろ。たかが野球やないの。グチばっかり言うて。まだまだこれからも試合あるんやろ」
「あるけどな。なさけないやろ」
「あるんやったら一喜一憂せんと、ドーンと構えな。男やろ」
「なんや、ママンは野球のこと知らんな。場面場面で一喜一憂するんが野球に限らずスポーツの愉しみやないか」
「野球のこと知らんなて、言うたなおとーさん。知ってるよ。言うたろか?」
「ああ言うて」
「野球いうたら、腰が痛いときするやつやないの」
「腰が痛いときにするやつ? ・・・そら、オキュウやないか」
「冗談やがな」
「頼むわ。冗談は吉本の社長で打ち止めやで」