朝ぼらけジジイの寝言つれづれに

夜中に目が覚めて、色々考えることがあります。それを文章にしてみました。

年賀状

「おとーさん、何枚にする?」

「そうやなあ。30枚でええやろ」

「わかった」

「もう身内はやめよか。どうせ電話するやろ」

「もうええやろ」

「10枚くらいは仕方ないけど、あとは今年限りで失礼しますで辞めるわ」

「書かれへんの?」

「書かれへんわけやないけど、オレもめでたく後期高齢者やからな。相手も、もうええやろ、思てるんとちゃうかな」

「そらわからんけど。おとーさん好きにしたらええやん」

「そやな、そうするわ」

 

「およーさん買うてきたよ」

「あ、ありがと。ママンは何枚?」

「2枚」

「前より減ったんやな」

「うん、〇〇さん、体調悪いからな。辞めとくねん」

「しゃあないな」

「もうひとり、出してたんとちゃうか?」

「去年、来なんだからな。ええやろ」

「そやな。楽さしてもらおか」

「それでええやろ」

「そやな。それでええか」