朝はパン食
「ベーコンまだあった?」
「半分残ってる。このまえ、焼き飯したやろ」
「挟もか?」
「そやね」
「そしたらジャムはええな」
「ヨーグルトの分だけで、ええやろ」
「カラシ、もうあんまり残ってなかったな」
「今日の分は?」
「いける。ママンどうする?」
「ちょっとでええわ。このまえのは多かった」
「無いとものたらんからな」
「スープも切れてたやろ?」
「無い」
「コーンスープ買うとかんとあかんな」
「今日、買うとこか」
「いや、火曜市のときでええやろ」
「そやな」
「〇〇さんとこな、パンとかご飯とか、あんまり食べへんらしいわ」
「なんで?」
「炭水化物、減らしてるんやて」
「血糖値か。なに食べてはんの?」
「フルーツグラノーラいうんがあるやろ。あれ食べてはるらしいわ」
「うちでも食べてたことあるやろ」
「そう。あれにな、無調整豆乳をかけて食べはるらしいわ。行ったらいつも4、5本買うらしいわ」
「豆乳を? いつもどこで買うてはんの?」
「業務スーパーをよう利用してはるからな。あれ2ヶ月とか、日持ちがするやろ。常温でええからな。すき焼きの肉なんか月曜日がええんやて。日曜日、売れ残ってたら2割、3割引きになるらしいわ」
「そうなんや。けどあそこ、ちょっと遠いからな。行かれへんわ」
「自転車も無うなったしな。朝はパンやからええけど、昼、なにしょ?」
「おとーさん、朝ご飯もまだ食べてないのに。せわしないな」