續 2000万円て、なに?
「誤解があったんやて」
「ゴカイてなに?」
「老後、2000万円不足するいうハナシ」
「ああ、あれ。誤解てなにが誤解なん?」
「おれもよーわからん#%&?」
「誤解いうて、だれが言うてんの?」
「あッ 知らんかったんか?」
「いや、知ってるよ。だれやったか、あのヒトやろ。名前が出てこん」
「財務大臣の麻生さんや」
「そうそう、そのヒト。なにが誤解なんですかァ? いうてだれか訊いたんやろか?」
「さー? わからん#$%&? 新聞もテレビもそこんとこなーんも言わんからな。訊いてないんとちゃうか」
「テレビで観たけど、レンホーがなにか言うてたよ」
「あああれか。全部読んだんかー? 訊いたら、前のほーだけ読んだァ言うて、学校入ったばかり1年生と、先生のやりとりとどこが違うんか、思たな」
「あきれるな。あきれてものが言えんな」
「そして今度はな」
「まだなんかあんの?」
「うん。いろんな人にな。その分野の専門家とか、まあユーシキシャとかいう人達やなこの人達にこの問題について調べてちょーだい言うて頼んだんがだれあろう天下の副将軍麻生さんや。ところが、こんなん出来ましたァいうて、それが公表されたらなんとまあ天下の一大事、今度は一心太助と大久保彦左衛門の世界や。ムカシのおれらが子供のころのトーエイの時代劇、一心太助が中村錦之助、大久保彦左衛門が月形龍之介、水戸のご老公も月形龍之介やから月形のオッサンは二役いうことになるな。おもろい時代劇ができるで」
「おとーさん。おとーさんは調子に乗るといっつもわけのわからんほーへ脱線するな」
「おれの得意技やからな。今度は、そんなもん受け取らん、言うてはんねん」
「だれが?」
「だれがて? 天下の副将軍様やないか」
「水戸黄門?」
「ミトコーモンやないよ。アソウ副将軍よ」
「あのヒト、副将軍なん?」
「いやいや、副将軍やないけどな。首相が将軍様やったら、副ソーリやから副将軍いうてるだけや」
「ややこしいこと言わんとってね。そやのうても、あの人達のやってること理解でけへんのやから」
「自分から頼んどいてな。えらいソードーになったもんやからな今度は。『いらん、受け取らん』言い出しはったんや」
「まるで子供やな」